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CHIBART -+ チバート +-
〜千葉絵画教室の舞台裏〜
「折り合いをつけましょう」
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 私が幼かった頃は、まだ日本が発展途上国で、至る所で大人たちがタバコをくわえていました。今より物はないけど夢はある。そんな人ごみの交差点で、母に手を引かれた私は赤信号を眺めていました。
 母がひょいと一歩だけ前に足を動かしました。まるで信号が青に変わったかのような勢いで。しかし目の前の信号は赤です。
 周りにいた大勢は母の動きに流されるようにスッと動いきだしました。しかし信号は赤。皆動きを止めました。
「なんなの?今の動きは?」私は母に訊きました。
「私の一歩で皆青信号に変わったと思ったでしょ?うひひ」悪ふざけをした子供のような笑顔を見せました。
 なんだコイツは…?なんて思いましが、今にして思えば田舎の教師夫婦に育てられた母らしい小さな悪ふざけでした。
 父はというと戦後の下町を転々と引越し、豊かとは言えない幼少でした。下町だけに正直が当たり前。気取っていては生きられません。
 若い父は酔っ払って幼い私に絡んだり母とモメていました。発展途上の国では珍しくない光景です。
 仕事で朝方まで文筆し、ようやく一杯飲んだら朝になって、さらに飲んでしまっただけなのです。子供心にそこらへんは意外と理解できました。ですから朝、幼稚園に行く前に絡まれてもイヤな思い出でではありません。お疲れお父っつぁん!てな感じです。しかし母はそんな父に眉をしかめていました。
 赤信号で小さく微笑む母と、朝まで酔っ払う下町育ち丸出しの父。私が理解できないのは母の方でした。それは今でも変わりません。
 人間には好き嫌い以前に、人ととしての相性があります。友達やクラスメイトなら同然ですが、親子や家族にも相性の良し悪しがあります。それはどうにも解決しようもなく、折り合いをつけて付き合うしか手立てはないのだ。なんて気付いた今日この頃です。
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