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CHIBART -+ チバート +-
〜千葉絵画教室の舞台裏〜
「地下鉄の中に隠れる?」
IMG_7683.jpg

 第二次世界大戦の映像がTVで流れると、今は亡き祖父は必ずスッと目をそらしました。彼は戦時中、学校の教師をしていたので出兵していません。そして当時の事を話そうとしませんでした。得てして本当に辛い経験をした人は、自分の苦労話をわざわざしないようです。
「天皇陛下ばんざ〜い!とか生徒たちの前でやった?」
 当時まだ学生で、デリカシーのない私は祖父にグイグイいきました。
「そうしなけれりゃ憲兵に突ッ殺されちまうんだ!」祖父は私に目を合わせることなく言いました。かなり触れて欲しくない過去のようでした。
「当時、先生やってて、本音はどうだったの?やっぱし天皇陛下は神様じゃないし、神風なんか吹く訳ねーって思ってた?」
「あたりめーだ。俺は勉強してたからアメリカの経済成長を知ってたんだ。アメリカが持ってる第一次大戦の莫大な利益も。マンハッタン計画や自動車産業…」そして私の目を見据え言いました。「だいたいあんなデカい車が摩天楼の間をバンバン走る国に勝てる訳ねーって思ってたよ!でも、そんな事言ったら非国民だって憲兵に突ッ殺されちまうんだ!そしたらお前はここにいないんだぞ!」キッと私を睨みました。
 なにしろ、もうこれ以上話したくないといったオーラに満ち満ちていました。大戦中の記憶は、彼にとって消えない心のシコリとなっていたようです。戦時中の話しはその後も亡くなるまで一度もしませんでした。
 数ヶ月前、私を自分の孫のように受け入れ可愛がってくれる憲子センセの祖母に、戦時中の話しを訊きました。
「当時、私はまだ子どもだったから、本当に天皇陛下は神様だと思ったさ。そして神風が吹いて、どこの国にでも勝つとおもっただよ。負ける訳がないって思っただよ」当時、田舎の娘であった彼女にとって、唯一の情報源は大本営発表の紙面だけでした。
 そして先日、教室の子どもの一人が言いました。
「北朝鮮から爆弾が飛んで来たら地下鉄の中に隠れればいいんだって!でも練馬駅まで行かなきゃダメじゃん!どうしよ!」
 子どもの頭は混じりけがなく、美しいほど柔軟です。なんでも素早く奥深くまで染み込んでいきます。だから愛情をもって、私達親は丁寧に真実や現実を見据え、教え守り育てなければいけないのだと、心の底から感じた今日この頃です。
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