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CHIBART -+ チバート +-
〜千葉絵画教室の舞台裏〜
「良い時」
IMG_5241.jpg


 先日、10年ほど前に無くなった祖母の事を思い出しました。彼女の94年の人生は波瀾万丈でした。
 かいつまんで話すと、彼女は富豪の家に生まれるも、幼くして母を失い辛い幼少を過ごします。そして戦前に東京の就職先で祖父と知り合い結婚。戦後4人の息子を連れ、その時職場であった満州から命からがら引き上げ、貧乏生活に突入します。しかし昭和の貧乏生活は、長男が漫画をヒットさせたコトにより一変、なに不自由なく老後を過ごす事なります。
 そんな老後を過ごす祖母に学生だった私は訊きました。
「ばあちゃんの長い人生で、最高に良かった時期はいつ頃?」
「そうだね、昭和の初期にお前のジイちゃんと知り合ったころだね」
 意外なアンサーでした。子供を抱え貧乏に押し潰されそうな頃、我が長男の漫画ブレイクにより傾いていた家庭が立ち上がったあの頃じゃなかったんだ…。うほほ。
「そのじいちゃんと知り合った頃、羽振りは良かったの?」私が訊きました。
「全然良くないよ。二人とも新入社員で貧乏だったよ。ははは」照れくさそうな笑顔を見せた祖母。
 祖母には裕福だった幼少、そして長男が活躍した金銭的に安定した時期があります。しかし彼女は祖父と知り合った若くて貧しく、社会全体がマズい方へと傾きつつあった戦前の昭和初期がベストだったと答えたのです。
 祖母の波瀾万丈な長い人生において「良い時」というのは金銭の豊かさは全く関係ありませんでした。「良い時」というのは、若く病気の無い身体と希望に満ちた、たった2年ほどでした。
 人生の折り返し地点を過ぎ、私にとって「良い時」はいつなのか。すでに過ぎ去ったのか、それとも教室や自分の子供たちに溺れるように楽しんでいる今現在なのか、もっと「良い時」が訪れるのかわかりません。ただ祖母のような波瀾万丈でスパイシーな人生ではなく、のんきな日常をおくっています。そんな一日一日に感謝しより楽しく過ごしたいと思う今日この頃です。
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