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CHIBART -+ チバート +-
〜千葉絵画教室の舞台裏〜
「過去から学ぶ事が出来る!」
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 先日、耳を疑うほどお金を儲けた老人に出会いました。といっても老人には見えない彼は、設立した数百人の社員を抱える会社をたまに覗きに行っています。我武者らに働き終えた現在は、身の丈に合った優雅な隠居暮らしをしています。
 彼は友人の父親なので、決まって笑顔で迎えてくれます。やんちゃな子供のような屈託のない笑顔ですが、その瞳は野生の動物のように澄んでいて、私の内側まで見通すような鋭いパワーが満ちています。
 ウチの身の回りにいる人間達は、物作り系ばかりなので、物の売り買いなど数の計算がめっぽう苦手です。ですから全く次元の違う世界で上り詰めた彼に、私は興味津々でした。
「若い頃はいろんな事があったよ、会社を立ち上げては潰れ、友達には資金を持ち逃げされたりさ…」70過ぎが対じするとは思えぬ大きなステーキを前に、笑顔で話しをしてくれました。
「でもね、物事には必ず原因があって、その失敗や苦労は無駄ではないんだよ。学びがあるんだよ」
 失敗を人や時代のせいにすれば楽になれます。つまずいたら石のせいです!それは私の得意な少し浮かばれた気にるぜ作戦です。ここだけの話しね。
 しかし彼は悔いて泣き言を言わず、失敗しても投げ出さず、失敗を正面からみつめ、失敗から学んでさらなる飛躍を続けていたのです。つまずいたら、2度とつまずかぬよう前を向いて立ち上がるのです!むむむ!イカス!!
「千葉君も過去は変えられないよ、だけど過去から学ぶ事が出来るからね」大きく切ったステーキをガブリ。
 ど〜ん!と台詞が私の胸に突き刺さりました。
 多彩な彼はゴルフ、ギター、ピアノも一級で、英語、中国も堪能です。70を過ぎてタガログ語の勉強を始めたそうです。私は彼のようなパワフルでフルスロットルな歩幅は真似できません。しかし頂いた「過去から学ぶ事が出来る」というワードを握りしめて生きて行こう!なんて思っている今日この頃です。

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ドンあつおのグルメ見聞録 –べんてん らーめん-
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 練馬区旭町3-25-2、日曜定休。高田馬場から越して来た名店です。住宅街にも関わらず、なにしろ人気店なので平日のオープン時でも行列が絶えません。ほのかに甘酸っぱい醤油味の香りに、魚介系と動物系のコクのあるスープは絶品。コシのある中太ストレート麺のバランスは最高です。
 ちょっと待ってでも食べる価値アリの一杯でした。

「お父さんの仕事?」
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 案外子供たちは、お父さんの仕事を詳しく知りません。「会社に行ってお仕事をしてるよ。忙しくてなかなか帰ってこない」までのケースが多いようです。ですから家族の絵でパパが小さく描かれたり、登場しなかったりします。
 先日、仲良し女子の面白い会話がありました。二人は小さな頃から通う高学年です。そして二人は腕利き料理人の娘です。
「いいな〜、アヤのパパは最高級のお店料理長で…ウチなんてそこの蕎麦屋だよ」
 不機嫌なユズの家は、富士見台教室の近くにあるお蕎麦屋さんです。人気店で、いつもお客さんでいっぱいです。店で打つ手打ち蕎麦はもちろん、カレー、カツ丼、ハンバーグ定食など、メニューが豊富。しかも全てのメニューが美味しくて食べ応えアリ!教室にも常連さんはたくさんいます。私も月に2〜3回は必ず食べに行きます。
「私はパパの料理は高級だけど、食べた事ないんだよ」寂し気なアヤのアンサー。
 アヤのパパはアメリカ大使館の目の前にある名店の料理長です。2度ほど食べにいきましたが、著名人やアメリカ大使など、リアルVIPが食事していました。プライスもVIP! 特別な祝いなどで、ヨシ!と気合いを入れなければなかなか行けないお店です。
「マジ!?パパの店で食べた事無いの?」拍子抜けするユズ。
「いいなユズは。パパの料理を食べられて。ウチのパパの店は遠いし高いから、お店行った事ないんだよ」羨ましそうなアヤ。
 静まり二人の会話に聞き耳を立てる教室。そこで私が参戦。
「この前ユズは『ナメコたっぷりネギ少なめウドンね〜!』なんてわがままオーダーしてたぜ!そしたらパパがが『あいよ!』って作るんだよ。良いよな!美味いし!」
 ユズの羨ましすぎる光景にざわつく教室。
「だけどアヤのパパが作ってくれたランチには、特別にキャビア、フォアグラ、トリュフ、を使ってくれたんだよ。世界三大珍味ってヤツよ!その向こうのテーブルには大物俳優が食事してたよ」ドンあつおのグルメ見聞録にさらにざわつく教室。
「キャビア…ま、マジか!?」眉をしかめるユズ。
「皆どおよ?毎日好きなオーダー出来る美味しい蕎麦屋の子になるか、最高級のシェフの子になるか?」
 誰も明確に答えを出せる子はいませんでした。すなわちユズとアヤのパパは、スペシャルな料理人であり自慢のパパなのです。
 教室の子供たちの多くはパパを尊敬しています。そんなパパの仕事をもう一歩踏み込んで子供に伝えると、より敬意が増すように思う今日この頃です。

「助けて下さい、先生!」(前半)
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 息子のパックリ割れた額を縫い合わせてくれたり、身体中に発疹した蕁麻疹を注射一発で治めてくれた時、私はドクターに「先生!ありがとうございました!」と心から感謝します。そんな時、大抵のドクターはうっすら疲れを帯びた顔色で次の患者のカルテを手に言います。
「お大事になさってください」その多くは治って良かった。というより仕事を終えた疲れに満ちています。
「先生!見てほしいしんですけど!」
 子供たちかワイワイ盛り上がる富士見台教室に、大人教室で午前中描いていたヒロコさんが再び現れました。彼女は公文の先生や大学の先生もこなしてしまうスペシャルなインテリ女子です。ウチの末息子もお世話になっているのでお互い「先生」と呼び合う不思議な関係です。
「彼女なんですが、指にシャーペンの芯が入ってしまったんです」 ヒロコ先生は公文の女性スタッフ先生を一人連れていました。血の気が引いた彼女の顔は、先生助けて下さい!という表情に満々ていました。
 それはまさかの「見てほしい」ではなく「看てほしい」でした!
 いつも言語や計算、理性といった思考をつかさどる右脳で生きているはずのヒロコ先生ですが、この時ばかりは左脳を使い、直感でリトルな困ったコトを何とかしくれそうな人,,,,に私が浮かんだそうです。
 私が何とかできるのはゴルフクラブのチョイ傷、名刺作成、看板、雑誌で急に必要になったカットなど、ちょっと面倒で、小手先でなんとかなる程度です。とりあえずシャーペンの芯が入った指を見せてもらいました。まさに子供がまっさらな消しゴムにシャーペンを差し、根本からポキッと折ったあの状態です。うひょ〜痛そ!顔色が悪く、痛みに耐え、ほじくりかえしを続けていた様子でした。
 男と生まれ、困った女性に「助けて下さい、先生!」と言われ、すごすご引き下がるワケにはいきません!絶対に!病院でなく私のところをチョイスしたヒロコ先生の期待に答えなければ!教室の子供達の前で「ムリです」なんて泣き言も言えない!むむむ!ヒロコ先生の手にあった消毒液とピンセットを、私は受け取りました。教室少し静まりの子供たちは遠巻きに眺めています。
…後半へ続く…

「助けて下さい、先生!」(後半)
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 通っていた大学の学部が工芸科だったので、べらぼうに器用な人間ばかりいました。国宝級の工芸品を修復する人間はもちろん、プライベートでガレージを造るとかいってコンクリを流して基礎工事から始める人間や、バイクのフレームを切って溶接し違うエンジンを乗せちゃう人間など。そんなコト出来ない私は器用な方ではありませんでした。
 展示会のダイレクトメール作りや置物の修復など、身の丈に合ったリトルなトラブルをサポートするだけで、身近な親類縁者には器用な人間と思われています。
 そんな私が、シャーペンの芯が入った指を覗き込むと、芯の頭が指に入り込んでいて取りにくいコトが解りました。ちょっとイタいけれどグっと芯の回りの皮を押さえ込み、芯をピンセットで摘まみ取るしかない!それがムリなら傷口をカッターで切開だぜよ!だったら痛さハンパないぜよ!なんて思いました。
 ぐ一っと指を押さえ、ほんの少しシャーペンの芯が頭を出しました。押さえられている彼女ははを食いしばり痛そう。あぐぐ…。
 芯を掴んだはずのピンセットはカキっと外れました。おかしい…刺さった方向が違うのか?そこで、どうして刺さったのか彼女に訊きました。すると、シャーペンを握りしめて刺さった事がわかりました。
 すなわち、内側から外に向って刺さっている!むむむ!
「ってコトは」再びカチっとピンセットで芯を掴みました。「こっちに向って引けば!」先ほどとは違う角度でズズっと引きます。魚の骨抜きのように真っ黒いカーボンの芯が動きました。そのまま5mmほどの芯を抜き取りました。すると栓を抜いたように、赤い血がポタリと指先からこぼれました。良かった!終了!
「先生!ありがとうございました!」公文の先生方は大喜び。「病院じゃなくてココを選んだ私は間違ってなかった!」…って本当かな…。
「お大事になさってください」なにしろ無事終わって良かった。安堵した私は、本物のドクターように疲れに満ちた視線は次の患者…じゃなくて教室の生徒に、すぐ引っ張られました。
 来世はもっと勉強してドクターになるのも悪くないなぁ…なんて思っている今日この頃です。



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